「看護師・内視鏡技師の内視鏡治療トレーニング
モデルの開発」が原点
初めて内視鏡に関わるスタッフが入職するたびに、内視鏡デバイスの操作方法は実臨床で経験を積ませるしかない現実がありました。
医師の技術だけでなく、スタッフのデバイス操作も治療に影響を与えます。
看護師・内視鏡技師向けのトレーニングモデルを開発して、内視鏡教育を変えたいという思いがEASYの原点です。
常見麻芙
医療法人山下病院 サステナビリティ推進室主任
日本人間工学会SDGs検討委員会委員長
看護師、内視鏡技師、認定人間工学準専門家
シミュレータ教育は外科領域では進んでいる
腹腔鏡、ロボット手術のシミュレータ教育は外科領域の方が整備されています。
前職が外資系医療機器メーカーだったので、多くのシミュレータに関わってきましたが、内視鏡画面を通してはじめて見たEASYのリアルな質感は忘れられません。
様々な現場で活躍できる製品、みんなのEASYです。
坂﨑広一
医療法人山下病院 サステナビリティ推進室部長、事務局長
素材の知識・経験をつぎ込んだ製品
「ポリープ切除時に腫瘍を取り残さない練習ができなければ意味がない」
「切除時の感触・画像のリアル感」、今まで聞いたことのない御要望でした。
何度も配合・形状・色を変え、御納得頂いた時の達成感は忘れられません。
宮嶋秀夫
株式会社タナック 商品デザイン部 部長
SDGs×人間工学に基づく設計
「デバイスメーカー様が鞄に入れて運べるよう、台座は再生紙で作成を」
台座はプラスチック製と考えていたので、最初は驚きました。
EASYは質感の再現だけでなく、SDGs、人間工学など多視点からのアイデアをシンプルな形状に詰め込んだ製品です。
SDGs視点と人間工学設計に関われたことは大きな経験になりました。
福島良太
株式会社タナック 営業開発部第一営業開発課 係長
ペーパークラフトによる医療製品への挑戦
当社は紙のパッケージ、梱包の設計・加工を扱っています。
タナックさんからのご要望で医療用シミュレータの台座をSDGsの視点をもって挑戦はすることは初でした。
台座の長さや高さ、カーブの長径など、内視鏡デバイス操作に与える影響を細かく相談させて頂き完成に漕ぎつけることができました。
岩間淳典
M3 WORKS エムスリーワークス 代表
EASY開発の意図
総合病院の内科レジデントの頃、診療後の空き時間を見つけては、胃のトレーニング模型で内視鏡操作の練習をひたすら繰り返していました。
今回EASYをテストしながら、そんな研修時代を思い出していました。
衛生面で課題のある動物臓器モデルや、高額なVRシミュレータは一般病院の先生にはハードルが高い現状がありました。
EASYは「患者さんを練習台にしない内視鏡治療教育」を実現するため、安価で使いやすいドライラボシミュレータとして開発されました。すばらしいEASYを世に出したタナック様、M3 WORKS様の開発力に心から敬意を表します。
松崎一平
医療法人山下病院消化器内科統括部長 医学博士、認定人間工学準専門家
日本人間工学会医療労働関連MSDs研究部会 部会長
挑戦し続ける製品作りを
グリーン化、デジタル化等々、企業を取り巻く外部環境は急速に、また多岐に渡り変化しています。これらは脅威とも捉えられがちである一方、機会として捉え、柔軟に対応、積極的に挑戦していくことがタナックの姿勢です。
紙製の台座、簡易な使用方法、EASYは一見簡単にできているように感じられる方もいるかもしれません。しかし、これらは使用環境を考え、多くの方に使用して頂くため、山下病院様、M3 WORKS様と何度も試行錯誤、挑戦した結果生まれたこれまでにない製品です。
共に挑戦して下さった山下病院様、M3 WORKS様への敬意を表します。
棚橋一将
株式会社タナック 取締役営業本部長